社会人チーム、プロフェッショナルを追い詰める


2016.11.19に行われたラグビー日本代表対ウエールズ代表戦で、後半終了間際まで30対30の同点で迎え、劇的なドロップゴールで辛くもプロフェッショナルが勝ちをものにした試合である。試合後、記者会見に応じたウエールズ代表のコーチ、プレイヤーは、敗者のような面持ちであった。急速に成長をしている日本代表に警戒して臨んだ一戦にも関わらず、世界ランキング6位の強豪の面目はなかった。現イングランド代表監督で、前日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏すら、ウエールズ代表のふがいない闘いぶりに「社会人チーム」に苦戦したことをこき下ろしていた。

日本のジャパンラグビートップリーグは、海外からは、「プロフェッショナルリーグ」として認識されることもあるが、企業が母体の企業スポーツ、社会人チームで構成されている。中には、プロ契約を結びプロフェッショナルとして活動してるプレイヤーも存在和しているが、チームは、歴とした社会人チームである。今回、そんな社会人チームのプレイヤーが、殆どプロフェッショナルとして活躍しているチームを苦しめ、もう少しで引き分け、勝ちをものにするチャンスすら大いにあったのである。

特筆するのは、スポーツは結果であると言われるが、ラグビーの内容において社会人チームが、プロフェッショナルを凌いだことにある。このラグビーの内容においてウエールズ代表、イングランド代表監督の発言となったのである。しっかりコーチングされた意図のあるラグビーを再び世界に披露したのである。

日本ラグビーもすぐに「プロにしなければ、もう、ダメだ!」というような意見もあるが、昨今の社会人チームリーグ生まれの代表の活躍は、めざましいものがある。10年以上も前に創設されたジャパンラグビートップリーグの大いなる成功のたまものである。

企業スポーツに対する批判もあるが、これは素晴らしい日本のスポーツ文化の一部であると考えている。しかし、観るスポーツとしての価値は、高くなく、依然、総観戦者数は伸びを示していない。格段に上がった競技レベルに比べれば、観る価値が上がったということにならないのが残でならない。

企業スポーツの文化を残しつつ、運営サイドはいち早くプロフェッショナルになり、観るスポーツの価値の増大を計るべきだと考える。日本という地に、ラグビーがより発展するために、プレイヤーは社会人であるが、リーグの運営組織はプロ組織でそのプロフェッショナルが、ラグビーの基盤を盤石なものにして、ラグビーの価値、ラグビーを文化たらしめ、社会にとってよい影響を及ぼすものであってほしいと臨むのである。

「日本では、決してラグビーは文化にならない」「企業スポーツはダメだ!」など海外からの干渉に決して動ずることなく、日本独自のスポーツ、ラグビーの文化を創りあげたいものである。重要なのは、社会人リーグやプロフェッショナルという括りではなく、ミッチョンであり、パッションである。

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