最強世代の4年間


30日に行われた富士山女子駅伝で菅野七虹を中心とする4年生7人の戦いが終わった。 彼女たちは紛れもなく大学女子駅伝史上最強の世代だった。

4年前の全国高校駅伝では付属校の立命館宇治が優勝。 優勝メンバーの菅野、池内彩乃、廣田麻衣、青木奈波がそのまま内部進学し、外部からも駅伝で活躍していた大阪薫英女学院の大森菜月、筑紫女学園の園田聖子、インターハイに出場した中村の池本愛が立命大に進学した。

当時の立命大は全日本大学女子駅伝で2連覇しており、彼女たちが入学することで6連覇は確実と見られていた。 実際に1年目の全日本大学女子駅伝では大森、菅野、廣田、青木が出場し、3連覇を達成する。

1年生の全日本大学女子駅伝では4人が出場した。左端が青木、3番目が廣田、5番目が菅野、右端が大森

1年生の全日本大学女子駅伝では4人が出場した。左端が青木、3番目が廣田、5番目が菅野、右端が大森

その後も3年目までは順調に勝ち続け、杜の都5連覇、富士山女子駅伝3連覇と駅伝女王の名をほしいままにする。 さらにその3年間の間に全員が駅伝を経験しており、部内競争の激しさと個々の能力の高さを見せつける格好となった。

6連覇がかかった中で迎えた最後の全日本大学女子駅伝。誰もが立命大の6連覇を予測していたが、思わぬ落とし穴が待っていた。 エースの菅野と大森が故障明けで万全ではなく、昨年の完全優勝に大きく貢献した太田琴菜(3年)と加賀山恵奈(2年)が欠場。

満身創痍のチーム状態で挑んだ結果、一度もトップに立つことなく松山大に敗れた。 常勝軍団が味わった初めての敗北。レース後の選手たちは悔し涙に暮れていた。

それから2ヶ月後の富士山女子駅伝でも万全のオーダーを組むことはできなかったが、最後に賭ける4年生が奮起した。 2位で襷を受けた菅野が首位の松山大に食らいつくと3区の大森が中継所手前で逆転。さらに4区の池内が中盤から松山大を引き離し、15秒差をつけて5区の和田優香里(3年)に襷を繋いだ。 池内は大学駅伝で初めての区間賞。これで4年生7人は全員区間賞を経験するという快挙を成し遂げた。

4連覇に大きく貢献した池内

4連覇に大きく貢献した池内

池内が作ったリードをそのまま守りきり、立命大が4連覇を達成。 富士山女子駅伝では4年間無敗という金字塔を打ち立てた。

輝かしい実績を残した彼女たちだが誰一人として順風満帆な4年間を過ごした者はいなかった。 誰もが故障やスランプなどの苦難を経験したが、それを乗り越えたからこそ最後に笑うことができたのである。

卒業後は7人全員が実業団で競技を続ける。 全員が競技を継続するチームは男子を含めても過去に例はほとんどないだろう。 それだけ個々の競技力が優れていた。

これまでよりも厳しい世界に身を置くことになるが、立命大で過ごした4年間を糧にして大きく羽ばたいてほしい。

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