大学スポーツ新聞元記者が語る大学スポーツの面白さ


先日、大学スポーツ新聞部だった筆者にとってショックな出来事があった。それは青学大のスポーツ新聞部である『青山スポーツ』の部員が一人しかいないというニュースが飛び込んできたことだった。

青学大のスポーツと言えば箱根駅伝3連覇を果たした陸上競技部や小久保裕紀や井口資仁を輩出した硬式野球部、男子バスケットボール部、女子バレーボール部などが有名である。スポーツ好きの人間ならばこれらの部活動の試合を間近で見ることができる青山スポーツは非常に魅力的な団体に思える。しかし、その青山スポーツの部員が集まらないということはかなり深刻な状況だ。

大学スポーツ新聞部の部員減少だけでなく、大学スポーツの観客数も伸び悩んでおり大学スポーツの現状はかなり厳しい。大学スポーツは非常に魅力的なコンテンツであるのにも関わらずそれに気づいている人は残念ながら少ない。そこで今回は学生時代に記者として大学スポーツに携わっていた筆者が大学スポーツの魅力について語ってみる。

大学スポーツの魅力は隠れた才能に出会えることがあることだ。筆者が彼に取材をすることはなかったが、京大からロッテに入団した田中英祐は有名になる前からリーグ戦で見続けていた。まだ無名の頃から良い球を投げているとは思っていたが、プロ入りまでは予想できなかった。

筆者が取材してきた選手で印象に残っているのは陸上長距離の大森菜月だ。高校時代から都道府県駅伝で区間賞を取るなど活躍していたが、世間的にはそれほど有名ではなかった。しかし、1年生の日本インカレ5000mで3連覇がかかっていた鈴木亜由子(当時・名大)を破って優勝したことで一躍テレビなどでも取り上げられる有名選手となった。

実はこの前に大森の躍進を予感させるレースがあった。それは約3ヶ月前の西日本インカレ。この大会で大森は大会新記録で優勝することになるのだが、それまでの記録を持っていたのが立命大で活躍していた竹中理沙(現・資生堂)だった。この時にひょっとしたら竹中を越える選手になるのではないかと思っていたが、その後の活躍は筆者の予想を上回るものだった。

1年生ながら西日本インカレを大会新で制した大森。今後の飛躍を期待させた

このように大学スポーツを見ていれば新たなスターに出会う可能性がある。ダイヤの原石を探すのが好きな人は大学スポーツ観戦に行くことをお勧めしたい。

取材する側としての楽しみとしては取材しているチームやリーグについて誰よりも詳しくなれることだ。駅伝や野球といった一部のスポーツを除けば取材に来ているメディアは学生スポーツ新聞部しかいないということはザラにある。そのため選手たちからは歓迎されるし、その分野の知識につい自信を持てるようになる。そうなれば取材もより一層楽しくなってくるものだ。その楽しさを少しでも多くの人に知ってもらいたい。

大学スポーツの面白さはここには書ききれないほどたくさんある。是非一度、試合を観戦して大学スポーツの面白さを体験してほしい。

学生記者時代の筆者

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