2番打者の送りバントは時代遅れ?


1番打者が出塁、2番打者がすぐ様、送りバントでワンアウト2塁という攻撃スタイルはもう時代遅れかもしれない。
 自ら、相手に1つアウトを献上することになる。バントが必ずしも成功するという補償はどこにもない。さらに野手のチャージが激しいと併殺打になるリスクも大きい。
2番に小技が得意な選手ではなく長打が狙える強打者を置く打順を採用しているチームが多く出てきている。
 セオリー通りであれば1番長打率が高い打者を4番に置く。しかし、初回3者凡退であれば、4番には回らない。投手の不安定の立ち上がりに強打者と対戦するほうが、投手は嫌である。


今宮は最年少で200犠打を達成した

2017年度のプロ野球公式戦(6月25日時点)のイニング別失点

※○の数字は1回の失点のイニング順位
※全体の総失点より1回の失点の割合

セ・リーグ

広島カープ
総失点255
1回32失点②12.5%

阪神タイガース
総失点240
1回45失点①18.7%

DeNAベイスターズ
総失点299
1回37失点②12.3%

中日ドラゴンズ
総失点281
1回27失点④9.6%

読売ジャイアンツ
総失点261
1回35失点③13.4%

ヤクルトスワローズ
総失点289
1回44失点①15.2%

パ・リーグ

楽天イーグルス
総失点217
1回20失点⑦9.2%

ソフトバンクホークス
総失点242
1回37失点④12.8%

西武ライオンズ
総失点240
1回28失点④11.6%

オリックスバファローズ
総失点278
1回33失点④11.8%

日本ハムファイターズ
総失点294
1回34失点⑤11.5%

千葉ロッテマリーンズ
総失点341
1回48失点①14%

 上の記載だけみるとそこまで大きくないと判断する人も多いかもしれないが、イニングを重ねるうちに各チーム、リリーフ、クローザーが登場するため失点は少なくなる傾向がある。先発投手が投げているイニング数を考えると全体として分母は下がるので初回に投手が失点する割合も高くなることが予想できる。

多くのチームが1回の失点が上位になっていることもわかる。

 もし、1番打者が塁に出れば、盗塁も気になるところなので、ますます気を遣うことだろう。甘い球がくる確率も高くなる。そこで長打を打てばチャンスはさらに拡大する。先制する可能性がさらに高まるはずだ。先制点を挙げると試合を優位に進めることができ、勝利の確率はぐっと上がるのは言うまでもない。
 ノーアウト、一塁で長打率の高い打者は併殺の可能性もある程度あり、一気にチャンスが無くなってしまうのではという反論もある。いくら強打者であっても年間記録する併殺打は40個はない。メジャーシーズン記録はボストン・レッドソックス一筋で本塁打王3回、打点王3回を記録した強打者のジム・ライスの1984年に記録した36個である。ジム・ライスはこの年36個もの併殺打を喫したが本塁打を28本、打点122点と活躍を見せた。これだけの成績であればダブルプレーは帳消しになるくらいである。
日本記録は1994年横浜ベイスターズの駒田徳広の29個だ。この年、駒田はリーグ最多の2塁打の33本を記録し持ち前の勝負強さも発揮したが、シーズン途中から不振にみまわれキャリア最多の95三振も喫した。
 ダブルプレーの多さを補うほどの活躍をすればチームとしてもその打者を使うメリットはある。不振の駒田がシーズン記録の29個。その他の選手はそれより少ない数字である。間違いなく併殺打を打つ可能性よりも、その他の結果の方が確率は高いはずだ。


2番起用されているスタントン

例えば、メジャーリーグでもイチローが所属するマイアミ・マーリンズでは驚異的なパワーの持ち主のホームランバッターのジャンカルロ・スタントンを2番として起用している。チームの得点力はまずまずの数字を残している。

 日本でも今現在、パ・リーグの首位を走っている好調・楽天は2番打者に外国人のペゲーロを据えている。メジャーリーグの解説等にも長年携わり、采配の幅、経験などが豊富な梨田監督だからではないか。
また、セ・リーグ3位のDeNAのラミレス監督も2番・巧打者の梶谷を固定している。打線にも厚みが爆発力あるものになっている。
 交流戦も終わり、各チーム70試合近く消化しシーズンも中盤に差し掛かっている。下位に沈んでいるチームは後半に掛けて巻き返しを図りたい。

初回の得点力アップを目指し、2番に強打者を据え攻撃型打線で上位を狙っていきたい。

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