世界陸上2017ロンドン大会開幕:大学生アスリートに注目!


4×100Mに出場する桐生祥秀(左)

世界陸上2017ロンドン大会がいよいよ本日4日に開幕する。

最も大きな関心を集めているのはウサイン・ボルトであることは間違いない。2009年に100Mで9秒58という世界新記録を樹立した彼が、この世界陸上を最後に引退するとあっていやがおう無しに熱い視線が注がれ、おそらくその期待にボルトは応える走りを見せてくれることだろう。

そして、こと日本代表の話題といえば、やはり男子100Mに出場するサニブラウン・ハキーム、多田修平、そしてケンブリッジ飛鳥の三選手のいずれかが日本人初となる9秒台を叩き出すことができるかにある。特に、サニブラウンを指導しているアメリカ人コーチのレイナ・レイダー氏が「今までで指導してきた18歳の中でNo.1だ」と話すほどサニブラウンの潜在能力が高く評価されている。リオ五輪4×100メートルで銀メダルを獲得したケンブリッジも十分その力はあるだろう。

そして、注目なのが多田だ。彼は関西学院大学の3年生で、2017年にグイグイと頭角を現してきた新星だ。6月10日の日本学生個人選手権では追い風参考ながらも9秒94をマークし、一気に注目を集めた。そして、日本選手権では男子100M決勝で10秒16で2位になり、世界陸上初出場を手繰り寄せた。

追い風参考ながらも9秒94をマークした多田修平

日本選手権では5位に沈んで男子100Mでの出場が叶わなかった桐生祥秀は、今回の世界陸上では4×100Mでの出場が濃厚だ。桐生は現在、東洋大学の4年生でこちらも大学生アスリートだ。こう見ていくと、今回の世界陸上にも将来有望な大学生アスリートが出場している。

男子400Mにはリオ五輪にも出場した北川貴理(順天堂大学)が選出されている。北川は福井県の敦賀高校出身で、高校3年時には男子400Mで高校3冠を達成、2015年には日本陸連がダイヤモンドアスリートとして認定した1期生にもなった逸材だ。今年6月の日本選手権男子400Mでは日本歴代10位となる45秒48をマークして参加標準を突破し、2015年の北京大会以来2回目の世界陸上出場となった。

また、男子400Mハードルには石田裕介(早稲田大学)と鍜治木崚(城西大学)の二人が出場する。石田は先月9日に行われた南部記念において49秒35で優勝した。奇しくも、このタイムは参加標準記録と全く同じタイムで、ギリギリで切符を掴み取った。一方、鍜治木は日本選手権の予選で参加標準記録を破る49秒33をマークしたものの、決勝では4位となり、出場に黄色信号がともった。しかし、日本陸連の強化委員会の推薦で選出される形で初の世界陸上出場が決まった。今夏のユニバーシアード(8月・台北)日本代表にも選ばれている。

跳躍種目で唯一大学生で選出された山本凌雅

跳躍種目で唯一選出されたのが山本凌雅(順天堂大学)だ。今年5月の織田記念で日本歴代6位となる16m87をマークし、参加標準を見事にクリアーして世界陸上への切符をゲットした。また、今回の世界陸上に唯一女性のカレッジアスリートとして出場するのが、やり投げの斎藤真理菜(国士舘大学)だ。今年の関東学生で61m07の自己新記録をマークしたものの、参加標準(61m40)を突破できずに出場は厳しいかと思われていた。しかし、思いがけなく大会側からの招待(インビテーション)での出場が先月末に決まったラッキーガールでもある。

「まさか世界選手権に出られると思っていなかったのでとても驚いた。7月27日に監督から電話をいただいたときも、『ホントですか?』と聞き直してしまったくらい。でも、出られるのはすごく嬉しいので、急きょ決まったことではあるが、全力を出して頑張りたい」

インビテーションでの出場が決まった斎藤真理菜

このように斎藤は日本陸連のインタビューに答えている。2020年に東京五輪が行われるが、今の大学生世代が日本の中核を担うのは間違いない。世界陸上ロンドン大会ではぜひ大学生アスリートに注目しながら見るのも、非常に面白いのではないかと思う。学生アスリートの熱い戦いがとても楽しみだ。

 

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