良い人では超一流は難しい?


世界陸上が連日行われている。時差の関係であまり見ることができていないが、日本選手のインタビューを見ていて気になったことがあった。それは思うような結果を残せなかった選手が選んで頂いたのに申し訳ないと発言していたことだ。発言の意図としては応援、支援してくれた人に対して結果で恩返しをすることができなかったことに対するからきているのだろう。他人のために頑張れるのは素晴らしいことであるし、それが力になることもある。しかし、それが重荷になることもあるのではないだろうか。こんな発言をすれば間違いなく炎上するだろうが、選んだ方が悪い、期待する方がという気持ちで挑むくらいの方が好結果を残せるのではないかとすら思った。

このようなことを考えていて思い浮かんだのが巨人の坂本勇人だ。坂本は名門・巨人軍でキャプテンを務め、昨年の首位打者に輝いた球界を代表するスタープレイヤーである。彼の凄いところは打撃や守備以上にメンタルの強さだと言う人もいる。坂本がまだ2年目の頃、自身のエラーが原因で負けてしまったのだが、それに対して使った監督が悪いと思っていたそうだ。プレッシャーの大きい巨人で生え抜きスターが務まっているのは坂本のメンタルの強さが一番の理由かもしれない。

巨人のスターとして活躍する坂本

かつてテレビ番組でマーリンズのイチローが「格や品性が備わった人で2000本安打を達成した人はそんなにいなくてエゴの塊みたいなやつがそれなりのことをやっている」と発言していた。もちろん、全ての人間がそうであるとは限らないが、やはりどこか尖っていないと突き抜けられない部分があるのだろう。かつて山梨学院大学で箱根駅伝を走った中村祐二さんは3年生の箱根駅伝で途中棄権を経験し、翌年の箱根駅伝で2区区間賞でリベンジを果たしている。卒業後は実業団に進んだが、故障もあり、思うような結果は残せなかった。そのことについて中村さんは雑誌のインタビューで「チームのために1年間を費やしたことによって、私のアスリートとしてのトンがった部分が欠けたように思えるんですよ」と答えている。大学生活最後の1年間をチームのために献身的な姿勢で陸上に取り組んだ結果、全年途中棄権のチームを自らの走りで2位に押し上げた。しかし、それがガツガツしたエゴの塊というものを失わせてしまったのかもしれない。良い人では一流のアスリートになるのは難しいのかなと感じた夏の夜だった。

参考URL

http://number.bunshun.jp/articles/-/320193?page=2

 

 

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