NCAAカレッジフットボール:APトップ25ランキングとは?


APトップランキング1位のアラバマ大が開幕戦で同3位のフロリダ州立大を下した

アメリカのカレッジスポーツの最高峰「NCAAカレッジフットボール」のシーズンがついに開幕した。アメフトファンが”血湧き肉踊る”季節が今年もやってきた。日本でアメフトと聞けば、おそらく多くの人たちがナショナルフットボールリーグ(NFL)を想像するだろう。しかし、アメリカではNFLに負けじとカレッジフットボールが人気を博しており、多くの大学スタジアムでは学生やその地域のファンを中心に数万人収容のスタジアムが満杯になる盛況ぶりである。

NCAAカレッジフットボールのディビジョン1に所属する大学のフットボールが先週スタートした。開幕戦で最も多くのファンの視線が注がれたのは「アラバマ大対フロリダ州立大」の試合だろう。ランキング1位のアラバマ大とランキング3位のフロリダ州立大の激突。開幕からいきなり頂上決戦となった試合は、アラバマ大が24-7でフロリダ州立大を破り、ランキング1位の意地を見せる結果となった。

NCAAカレッジフットボールの試合を伝える日本語の活字メディアはほぼ皆無といってもよい。なので、一部のカレッジフットボール好きの情報源はアメリカのメディアが報道する英語からに頼るしかない。私自身もその一人なのであるが、個人的には以前約1年間在籍していたフロリダ大の情報を見るようにしているが、開幕戦でこちらもビッグゲームとなったミシガン大との試合で逆転負け(17-33)を喫し、少々意気消沈している。

まあ、それはさておいて、私がこの記事の中でも使っている「ランキング」という言葉に疑問をもたれた方もいらっしゃるだろう。アメリカのメディアが報じる記事では、例えばこのような形でランキングが記事中に表示されている。

No. 1 Alabama defeated No. 3 Florida State 24-7 on Saturday night in Atlanta, Ga.」
(ランキング1位のアラバマ大がランキング3位のフロリダ州立大を24-7で破った)

また、スコア情報にも大学名の横にはランキングの順位が表示されている。

Michiganの文字の横には「11」、Floridaの横には「17」とある

この数字、ランキングはいったい何なのか?そんな疑問を持っている方もいらっしゃるだろう。そして、このランキングはどうやって決まっているのか?というのもほとんど知られていないのではなかろうか?

このランキングの正体は「AP Top 25」(APトップ25ランキング)である。APというのは少し報道のことをご存知の方であれば聞いた事があるだろうが、アメリカのニューヨークに拠点を持つ世界最大の情報網を持つ「Associate Press」(AP通信)のことだ。このAP通信がNCAAカレッジフットボールのディビジョン1のランキングをシーズン中毎週更新し、発表しているのだ。このランキングをほとんどの報道各社が利用して、記事やスコア情報などに盛り込んで、読者に伝えているわけだ。

では、ランキングはどのように決まっているのか?このランキングは投票によって決まり、その上位25チームがランキングに登場する。具体的には全米のカレッジフットボールを担当するスポーツライターや報道関係者合計65名が、毎週試合後にそれぞれ1位から25位までの大学をランク付けします。1位の大学には25ポイント、以下順番に1つずつポイントは下がっていき、25位には1ポイントが付く。これらを65名からの投票結果を合算して、上位25大学のランキングが決定する。投票する65名はその週に行われた試合結果や試合内容などに基づいて、ランキングを決定していく。

APトップ25ランキング(2017年9月5日発表)

上記図表は、9月5日に発表されたAPトップ25ランキングである。左からランキング順位、大学、獲得ポイント数、成績、そして前週のランキング順位となっている。そして、大学名の右横には(60)などの数字があるが、これはランキング1位に投票した数である。Alabama(60)となっているのが、60名がアラバマ大を1位投票したということだ。この週は全部で61名が投票し、そのうち60人がアラバマ大に25ポイントを与え、一人がオハイオ州立大に1位投票したということがわかる(その記者は、アラバマ大を2位投票したことがポイント数からわかる)。

このAPトップ25ランキングは、毎週更新され、発表されるために、自分のひいきの大学が今何位にいるのかをチェックできるので、一喜一憂しながらこのランキングの上がり下がりでも楽しめるようになっている。シーズン開幕前にも投票が行われ、シーズン最初のランキング(プレシーズンランキング)が発表されるが、シーズン前にはランキングに上位されて期待されていた大学が、いざシーズンが始まると思うような結果を残せずにランキングを落としていくケースもある。逆に、最初はランキング外(NR)だったチームがいつの間にか上位にランキングされることもしばしば起こる。投票する記者たちは、自らの見る目をフットボールファンたちにいつも見られているのだから、冷静な評価を毎週下していかなければならない。

「食べログ」や「オリコンランキング」などいわゆる”ランキング”は日本でも様々な場面で登場し、日本人もこのランキングに大きな影響を受けるし、関心も高い。日本の大学スポーツの場面においてはまだほとんど見ることはないが、誰がどのようにして行うのかはさておいて、NCAAカレッジフットボールのようにランキングを導入して日本全国の大学にランキングをつけていくことは、大学スポーツの活性化の一つのアイデアとしてはおもしろいのかもしれない。

開幕戦で敗れた私のひいきのチームであるフロリダ大は、17位から22位にランクを5つ落としてしまった。これからどう巻き返して、ランキングを上げていくのかを見守っていきたい。

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