出雲駅伝展望


9日の13時05分にスタートする第29回出雲駅伝のオーダーが8日に発表された。3連覇を目指す青学大や前回3位の東海大が優勝候補に挙がっているが、オーダーとともに軽く展望を行っていきたい。

優勝は青学大や東海大に加えて今年好調の神奈川大と若手に勢いのある東洋大で争われることになりそうだ。王者の青学大はWエースの田村和希(4年)と下田裕太(4年)を昨年と同じ2区、3区に投入。1区には箱根に続いて1区の梶谷瑠哉(3年)、4区にスピードのある小野田勇次(3年)、5区にスーパールーキーの神林勇太(1年)、6区に今年に入って台頭した橋詰大慧(3年)と万全の態勢を敷いてきた。5区までは昨年と同様の力があると見る。ただアンカーの力量が昨年と比べると劣るため、5区を終えて20秒前後のリードが欲しいところだ。そのためには田村の快走が不可欠となるが、故障明けで万全ではない可能性がある。田村の状態が3連覇の行方を左右するだろう。

田村の仕上がりはいかほどか

東海大は黄金世代の2年生を5人起用し、10年ぶりの出雲制覇に向けては視界良好だ。1区には今年絶好調の阪口竜平(2年)を起用し、1区のスペシャリストである鬼塚翔太(2年)は4区に回った。鬼塚の状態が気がかりだが、本調子なら他大学にとっては驚異の存在となる。ポイントになりそうなのは3区の松尾淳之介(2年)だ。日本インカレでは10000m5位の活躍を見せているが、エース区間での起用は今回が初めてとなる。この区間で昨年の關颯人(2年)のような走りができれば優勝は固い。アンカーには關を残しており、少々のビハインドなら逆転も可能だ。この出雲を黄金時代への第一歩となるか。

松尾はエース区間でどのような走りを見せるか

神奈川大はエースの鈴木健吾(4年)が不在だが、9月30日の世田谷記録会で5人が13分台を出しておりチームは絶好調だ。山藤篤司(3年)、荻野太成(2年)、鈴木祐希(4年)の1区~3区はかなり強力だ。6区にも世界クロカン代表の大塚倭(4年)を残しており、十分に優勝を狙う戦力は整っている。東洋大は若手が元気だ。1区には日本インカレ10000mで日本人トップの西山和弥(1年)を抜擢。主力の相澤晃(2年)、山本修二(3年)を前半に投入し、先手必勝で挑む。後半区間で粘ることができれば優勝の可能性がある。

鈴木健吾に代わる神奈川大のエースとして期待される鈴木祐希

上位進出の可能性と低迷の可能性が混在しているのが、早大、駒大、順大、中央学院大だ。早大はベストメンバーを組むことができたが、主力の永山博基(3年)と新迫志希(2年)がここまで本来の走りが見られていないのが不安材料だ。この二人が快走すれば3位以内が見えてくる。駒大と順大はそれぞれ3区に工藤有生(4年)、塩尻和也(3年)というエースを配置しているが、1区を1年生に託すことになり、ここが少し不安材料か。1区を乗り切れば今回だけでなく、全日本、箱根に向けても見通しが明るくなるだけに注目したい。中央学院大は大森澪(4年)、横川巧(2年)、高砂大地(2年)と主力を前半に投入してきた。前半で流れを作り、4区以降の選手がその流れを維持できれば面白い存在となりそうだ。

日体大はエース不在、法大は選手層に不安を残す。前半で流れに乗り、上位に食らいつきたい。関西勢の関学大と立命大も近年になく、戦力を整えてきている。1区からレースに参加し、まずは10位以内を目指したい。青学大が王者を守り抜くか、東海大が新時代を切り開くか、東洋大の復権なるか、神奈川大が風穴を開けるか、それとも意外なチームが制するのか。駅伝シーズンの幕開けが待ち遠しい。

ちなみに筆者の順位予想と区間賞予想は以下の通りだ。

1位 東海大

2位 青学大

3位 神奈川大

4位 東洋大

5位 早大

6位 駒大

7位 中央学院大

8位 順大

9位 日体大

10位 法大

区間賞

1区 阪口竜平(東海大)

2区 館澤亨次(東海大)

3区 塩尻和也(順大)

4区 小野田勇次(青学大)

5区 神林勇太(青学大)

6区 關颯人(東海大)

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