<大人の夏休みVol.3>長崎県・野崎島で”大物”を釣り上げる!?


シュノーケリングを楽しんだビーチ。透明度抜群のプライベートビーチだ。

「大人の夏休み」として書き始めたコラムだが、気が付けば夏は過ぎ、秋を向かえ紅葉シーズンへと突入した。月日の流れはこんなにも早いものかと驚きながら、最大の読みどころであろう「フィッシング」について書いたいきたいと思う。まずは、下記の「夏休みシリーズ」を読み返していただけたら幸いだ。

【「大人の夏休み」シリーズ】
<大人の夏休みVol.1>長崎県・野崎島でアウトドアスポーツを楽しむ!

<大人の夏休みVol.2>長崎県・野崎島に無事到着!無人島での生活に突入!!

シュノーケリングに挑戦した筆者

長崎県の五島列島に位置する無人島の野崎島で私が最も楽しみにしていたのが「フィッシング」(釣り)だ。すばらしいスポットがあると聞いていたので楽しみで仕方なかった。魚は私たちにとって重要な食料となるので、魚を確保できるかどうかは非常に重要なものであった。なので、魚(肴)を確保するために、昼間はシュノーケリングで人生初の「モリ」で魚を突いて、朝と夕方はフィッシングで魚を釣り上げることとなった。

「取ったど~!!!」

テレビでおなじみのよゐこの濱口さんがいとも簡単に荒波の中に潜って、大物をモリで突き刺して海面へと凱旋する時に発する雄たけびだ。海は穏やかで透明度もあるので、魚をモリで突くことはそんなに難しいことではないと多寡をくくっていた。そして、同じように大物を見事に突き刺して、この雄たけびをあげるイメージは出来ていた。

しかし、である。久しぶりに海に入り、シュノーケリングの装備をして海に潜る・・・このことが実に難しかった。そして、海面へ浮上してシュノーケルをはずした瞬間に波に襲われ、海水が口の中に大量に入り込んだ。急に苦しくなり、こうなったらパニック状態だ。わらをもすがる思いで急いで浮き輪にしがみついて何とか一旦岸までたどり着けたが、怖かった。なめていた。

再び、シュノーケルを装着して海へ。シュノーケルを使って呼吸することに慣れてくると、潜っていた方が逆に楽であることに気づいた。こうなると、あとは魚を見つけてモリで突き刺すだけだ。

またまた、しかし、である。簡単に刺さると思っていた魚たちがさっとモリを鮮やかに交わしていくのだ。刺せない、取れない。「きれいな海だな~」と最後は感傷に浸ってしまうと、さすがに魚はもう取れない。一匹も獲得できずに夕方、そして朝のフィッシングでも挽回を誓った。

大物のスズキと一緒にニンマリの筆者

フィッシングのステージへと移った。結論から言うと大物を確保した。6人で釣りをしているのでよくある話かもしれないが、その大物を誰が釣り上げたのか?が時として曖昧になる。釣り上げた本人がまずは写真を撮るが、その後に私も、私も・・・と大物のスズキと一緒にツーショット写真を撮影しては、個人のSNSなどで拡散。それを見た人たちは「大きなスズキ釣ったな~!」という類の好意的なコメントが寄せられるという算段だ。

私の場合、正直に打ち明けるが、スズキは釣り上げてはいない。そして、SNSで私が釣り上げた感たっぷりの写真(右写真)をアップしたが、決して私が釣ったとは一言も書いていない。結局、誰が釣り上げたのかうやむやのまま、釣り上げた後は宿舎のキッチンでアクアパッツアに。みんなの胃袋を美味しく満たしていたことだけは事実として認定された。

フィッシングの楽しみは、仮にほかの人が大物を釣ったとしても、あたかも自分が釣ったかのような気分になれることもあるのではないだろうか?だから、釣りは自分が釣っても人が釣ってもそれはそれで楽しいのかもしれない。

高級魚キジハタを釣り上げてご満悦

とはいえ、私がボウズであったというわけでなはい。底物狙いの私は高級魚のキジハタ(あこう)の大きいサイズを見事に釣り上げて、食糧確保に貢献している。ルアーで底物を誘いながら、当たりを待つ。たまに地球も釣り上げてしまう羽目にもなったが、これはいざしかたない。キジハタを釣り上げた時の「取ったど~!!!」感はやはり心地よかった。

フィッシングはスポーツだ。肌身をもって感じることができたのもこの野崎島でのフィッシングのお陰だ。翌日の午前5時からのフィッシングでは、私の竿に2回の超大物がヒットした。大物スズキとは桁違いの力だった(に違いない)。ぐぐっと海の底へと引っ張り込んでいくような当たり。

大物のタイか?巨大なカレイやヒラメか?それともスズキ再びか??それとも・・・

大物と格闘する筆者

様々な憶測が憶測を呼んだ。私の竿の曲がり具合にただならぬ気配を感じて、他のメンバーが集まってきた。私は必死でリールを巻くが、それに逆らうように海の底へとルアーを持っていく。一進一退が続き、さらにはリールを巻く右手が疲れて動かなくなってきた。テトラポット上で釣っていたのでそれほど安定感があるとは言えず、下半身の踏ん張りにも疲れが見え始めた。

「底深くに持っていかれてしまったっちゃなかと?底の岩場に入り込んだらもう上がらんよ」

大物スズキは美味しいアクアパッツアとなった

九州弁が飛び交った。

そのころにはもうリールさえ巻けない状態となっていた。あきらめたくはなかったが、リリースするために糸と切った。これが1度ではなく2度あったことは、非常に無念であったし、また自分のフィッシング力不足を実感するものであった。

釣り上げられなかった場合も、それはそれでフィッシングは楽しいものだ。誰もどの魚が釣れていたのか確認が出来ないために、これはこれでまた論争になる。「あの当たりだとタイの可能性もあるな」「イシダイだったのでは?」「ひょっとしてエイ?」などなどそれぞれが見た感じから空想の世界へと入り込む。

私はかなりのサイズのマダイだったのではないかと信じている。長崎県は天然のマダイの漁獲高が日本一であることもあるし、この野崎島ならば大物が連れてもなんら不思議ではないからだ。

海を中心に自然と真っ向から向き合った2泊3日のアウトドアスポーツだった。自分が釣った魚を自分で調理して食べる時の感動とそのうまさは、やったことのある人にしか分からない感動がある。

あっという間の長崎県・野崎島での2泊3日サバイバルの旅であったが、改めて自然のありがたみと偉大さを感じさせてくれるものであった。ぜひ、皆さんにも普段の生活から離れた空間で、普段とは違った生活を体験してみることをお勧めしたい。

最高の大人の夏休みに、感謝。(終)

野崎島に建つ旧野首教会。長崎県指定有形文化財で、ユネスコの世界文化遺産の候補となっている。

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