スーパーシステムである日本型スポーツ -企業スポーツ-


2017.11.26日ラグビー日本代表対フランス代表との一戦が、Uアリーナ(フランス)で行われ、23対23のドローで世界ランク8位の相手に互角以上の戦い方で終えることになった。フランスは、プロフェッショナルなチームで、対する日本代表は企業スポーツと言われる日本特有のスポーツシステムのもとプロフェッショナルとサラリーマンが混在する構成になっている。

よく言われることは、日本型スポーツのプロフェッショナルでない部分がやり玉に挙げられ、「プロ化すべきだ!」「欧米型の地域スポーツだ!」と単なる海外信奉とも取れる論調になりがちである。

しかし、フランス戦後、日本のプレイヤーは、しっかりと立ち続けてゲームを終えた。フランスのプレイヤーは、地面にひれ伏し、膝を付き、疲弊しきっていた。ゲーム内容も、日本代表の方が数段構築されており、ラグビーでも上回ったといえる。一年前に強豪の一つであるウエールズを追い詰めたものが、単なるフラッグではなく、着実に実力を付けている。

急速にレベルアップする日本ラグビー界を支えるのは、育成システムである。中にいると問題だらけと感じるものの、スクール、中学、高校、大学、そして企業スポーツで構成するトップリーグ(日本最高峰リーグ)と、関係者の尽力で、希なスポーツ環境を作り上げている。よく、海外を信奉する方は、競技力を元にスポーツを語るが、スポーツ後の人生を語ることは少ないように感じる。スポーツをプロとして行うことは、素晴らしい人生の一つであるが、全てではない。スポーツにより、以後の人生が破綻してはいけない。スポーツによって、より素晴らしい人生を送らなくては、スポーツの価値はない。

企業スポーツである以上、トレーニングに割く時間は限られるものの、逆に、トレーニング以外の時間で、キャリアを積めることが出来る。アスリートが1万時間のトレーニングが必要なら、社会で生きて行くにも、それ相応の時間がキャリア形成にも必要かもしれない。例えば、5年10年間で、仕事を覚えることなくスポーツだけをしていると、引退後大きなハンディを負うことになってしまう。この問題は、海外でもプロフェッショナル問題の影として、問題視されている。

日本型の企業スポーツは、大学スポーツも、キャリアアップ、学位を所得する時間を確保されている、優れたシステムであるといえる。このシステムに甘えている部分も往々にしてあるが、このスーパーシステムをよりよいものにしていくことも、社会の大きな力、価値になるのではないかと強く感じたラグビー日本代表の活躍であった。

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