重量挙部・東日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会


6月30日、7月1日 埼玉・スポーツ総合センター

「いい流れ」で目標達成 表彰台に3人が立つ

 

新体制に移行して初の団体戦である東日本インカレが開催され中大は団体3位に入賞した。表彰台にも原勇輝(法3)、ジェンディ今夢主将(経4)の優勝を含む3人が表彰台に立ち、出場した8人全員が得点をあげた。苦戦していた団体戦でようやく結果を残した。

 

最初の54㌔級には紙屋十磨(法2)が出場。当初の予定では砂山昂大(商4)が出場の予定だったが、1週間前に腰を負傷したため紙屋が急遽出場することになった。膝の怪我で1年以上大会に出場できなかったうえ「あまり調整できなかった」と不安要素が多かったがトータル223㌔で4位。表彰台まであと一歩に迫った。「満足できる結果とは言えないが、久しぶりの出場の割にはよかったと思う」と一定の手ごたえを得た。高校時代に国体で優勝するなど実力者の紙屋。この大会を機に完全復活を目指す。

 

62㌔級には時任飛鳥(経3)が出場。昨年も出場しているが7位に終わり今大会はリベンジの大会だった。前半のスナッチは「納得いく結果だった」と3本全て成功させ1位で折り返した。しかし、続くジャークでは1本目の130㌔こそ成功させたが2本目、3本目の134㌔を失敗し逆転を許し2位に終わった。「勝ちにいった試合だったけど、ジャークがよくなかった。ジャークは課題です」と語った。それでも、昨年の大会よりもトータル18㌔も記録を伸ばし急成長を遂げた時任。「特に変わった練習はやってないけど、普段の練習の成果が出た」と相当練習を積んできた様子。77㌔級に出場した同期の原のセコンドも務め「凄い選手。自分も並べるように頑張りたい」と語った。

▲昨年よりも記録を大幅に更新し急成長を遂げた時任

69㌔級には舘森春輝(経2)が出場。団体戦は初出場とのことで「個人戦とは1本1本の重みが違う」と独特の雰囲気を感じたのかスナッチ、ジャークとも1本目で失敗。2本目以降は巻き返しトータル257㌔で4位だった。「予想よりはいい順位。前の2人がいい感じでつないでくれたので自分もと思った」と語った。表彰台まであと1㌔及ばなかったことについて「練習不足。インカレで表彰台に立てるように特にジャークで力をつけていきたい」と半年後のインカレに向けて課題克服の夏にする。

 

77㌔級には原が出場。試合前から「今日は世界チャンピオンと勝負」と69㌔級でU-20世界ランク1位の宮本昌典(東京国際大)を意識して大会に臨んだ。試合は、スナッチの1本目を失敗するも3本目の141㌔を成功させ自己ベストを更新。宮本も141㌔を成功させたが規定により先に成功した原が1位。トップで折り返すと続くジャークも2本目に171㌔を成功させトータル312㌔以上を確定させ早々に優勝を確定。しかも、スナッチ、ジャーク、トータル全てで1位の完全優勝だった。すると、3本目に「触れるチャンスはどんどん触る」と188㌔の日本記録に挑戦。成功とはならなかったが「これを成功させないと五輪に出れない」と先を見据えた挑戦だった。試合後、宮本と談笑していたことについて「自分より何枚も上の人。フォームを教えてもらっていた。試合が終われば勝負は終わりだし、日本全体で上がっていけるように」と東京五輪を目指す者同士、記録向上の努力は欠かさない。9月にポーランドで開催される世界大学選手権では「トータル327㌔。2カ月あればもっと強くなれる」と高い目標を設定した。

▲失敗はしたものの、果敢に日本記録に挑戦した原

85㌔級には佐藤諄治(商4)と西村晋悟(商2)が出場。佐藤は、スナッチ125㌔、ジャーク155㌔で7位。目標としていた重量にそれぞれ5㌔以上届かず「いい流れをつぶしてしまった」と肩を落とした。しかし、最低限の役割は果たした佐藤。「団体戦のプレッシャーはすごい。この失敗はいい経験になる」とインカレ出場へ前を向いた。

西村は、スナッチ、ジャーク共に1本目しか成功できずトータル287㌔で4位。全日本選手権終了後には「トータル300㌔」を目標にしていたが及ばなかった。「アップでは調子はよかったけど本番でできなかった」と思ったように力を発揮できなかった様子だった。全日本選手権でも思い描いていたイメージと違いがあった西村。やや行き詰っているようだが、入学後1度も団体戦出場メンバーから外れていない。地力があることに違いはなくどこまで調子を取り戻せるか注目される。

 

94㌔級にはジェンディと林芳(経4)が出場。林は、「団体戦に出たかった」と初の団体戦出場。「最初は他の選手が出る予定だったけど、部内で話し合って自分が出ることになった」と最終年で目標を達成した。スナッチは、1本目の120㌔にとどまったがジャークは3本成功し160㌔。トータル280㌔で6位だったが「記録はあまり気にしていない。監督に言われた重量をあげるだけ」と淡々と語った。今後に向けては「インカレにも出て引退したい」と学生生活の集大成として最後の大会出場を目指す。

ジェンディは、主将に就任してから初の団体戦。先日の全日本選手権では、「団体3位以上、個人で優勝」と今大会の目標を語っていた。得意のスナッチでは、3本連続で成功し後続を引き離す145㌔をマーク。首位に立つとジャークでは1本目こそ失敗したが168㌔を成功。後続の追い上げを振り切り目標の優勝を決めた。試合後、表彰台に立った3人で歓談していたことについて「高校からタイトルを争った2人。自分は高校時代は1度も勝てなかったけど、今回は勝てた」と長年の練習が実を結んだ形だ。今年は全日本も経験し充実の年となっているジェンディ。長く目標にしているジャーク170㌔の壁を超えるのも時間の問題だ。

▲主将の役割をきっちりと果たし優勝したジェンディ(中央)

昨年12月に行われたインカレでは2部落ちの危機に立たされるなど、ここ数年苦しんできた団体戦で目標を達成した中大。主将のジェンディは「56、62、69㌔級がいい流れを作ってくれた」と語るように軽量級の活躍が光った。2、3年生が作った流れを重量級の4年生まで切らすことなくつなげたのが今回の3位という結果につながった。勝負の団体戦インカレまで約5か月残されている。各自、個人戦の大会でレベルアップしつつ、決戦の冬へ突き進む。

◆大会結果◆

 

56㌔級

④紙屋 14得点

スナッチ99㌔③ ジャーク124㌔⑥

トータル223㌔

 

62㌔級

②時任 20得点

スナッチ116㌔① ジャーク130㌔④

トータル246㌔

 

69㌔級

④舘森 16得点

スナッチ117㌔③ ジャーク140㌔④

トータル257㌔

 

77㌔級

①原 24得点

スナッチ141㌔① ジャーク171㌔①

トータル312㌔

 

85㌔級

④西村 13得点

スナッチ130㌔③ ジャーク157㌔⑦

トータル287㌔

 

⑦佐藤 5得点

スナッチ125㌔⑦ ジャーク155㌔⑧

トータル280㌔

 

94㌔級

①ジェンディ 22得点

スナッチ145㌔① ジャーク168㌔③

トータル313㌔

 

⑥林 11得点

スナッチ120㌔⑤ ジャーク160㌔⑤

トータル280㌔

 

団体

①日大 ②法大 ❸中大125得点

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部

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