陸上競技部・第95回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会


10月13日 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

エース堀尾が魂の走り 全員で確実に掴んだ箱根切符

 

ここ数日の穏やかな気候から一変、気温が一段と下がり少し肌寒いなか迎えた“立川決戦”。優勝経験校が踵を接するハイレベルな予選会となった。そんななか、中大は手堅く8位に入り去年に引き続き2年連続92回目の箱根路本戦への出場を決めた。「もっと上を目指していたので今回の結果を少し厳しく受け止めなければいけない」(舟津彰馬・経3)と話すように中大陸上部にとって決して満足のいく結果ではない。しかし「まずは本戦への切符を掴めてほっとしている。悔しさもあるが収穫も得られた」(藤原駅伝監督)と本戦に向けて確かな一歩を踏み出した。

▲予選会通過を決め喜ぶ部員たち

 

チーム全員で箱根切符を確実に掴み取った。そのなかでも堀尾謙介(経4)はエースの走りでチームを牽引した。序盤から先頭集団につけ、14キロ地点では日本人トップでゴールした塩尻和也(順大)の前に出て集団を引っ張るなど積極的な走りを展開。公園内に入ってからのアップダウンのなかでも粘りの走りを見せ日本人3位の6位。タイムも中山顕(法4)のもつハーフマラソン中大記録を更新する1時間1分57秒。タイムを稼ぎ、エースとしての役割を全うした。「全てうまくいったと思う。本戦では区間賞争いをしてチームをシード権獲得に導きたい」と本戦での活躍を誓った。

▲ラスト1キロでギアを入れ替える堀尾

 

また堀尾と並ぶ4年生のダブルエース中山も満足のいく走りではなかったが、チーム内2番目でゴール。「良かったことはない。課題ばかり」と悔しさをにじませたが、中大の予選突破に大きく貢献したのは言うまでもない。本戦でのリベンジを果たす姿に期待したい。さらに今回の予選会では下級生の好走が目立った。池田勘汰(商2)は63分台でチーム内3位、矢野郁人(商2)、三須健乃介(文2)も64分中盤と二年生トリオが去年の予選会から大きな成長を遂げた。1年生として唯一出場した三浦拓朗(商1)も出走した1年生全体で2番目、チーム内4番目で63分台とルーキーらしからぬ攻めの走りを見せた。この下級生の好走を支えたのは一昨年、去年と主将を務めた舟津だった。「舟津さんがペースを作って引っ張って下さった。公園に入るまで余裕を持って走ることができた」(池田)と舟津のアシストが予選会突破を加速させた。

▲チーム内3番目と、この1年で大きく成長した池田

 

続いて神崎裕(文4)、関口康平駅伝主将(理工4)が執念の走りで最終学年の意地をみせる。主将としてチームに目を配り、周りからの信頼も厚い関口。しかし6月の全日本予選では途中棄権。その後肝機能の低下により約1カ月走れない日々が続き苦しさを味わった。「全日本のときのトラウマがあって、また何か起きちゃうんじゃないか」と不安を抱えてのレースだったが、チームメートの支えと己の内に秘める強い気持ちで不安を克服した。チーム10番目の選手がどれだけ上位と離されないかが予選通過順位を大きく左右する。「チームの10番目が100位内なら上位通過。120位内なら通過はほぼ確実」という“予選会の法則”があるなかチーム10番目でゴールしたのは二井康介(文3)。全体順位は186位と悔しさの残る結果となったが、1年間表舞台から姿を消していた1万メートル28分台ランナーが復活の兆しをみせた。

▲主将として執念の走りをみせた関口

▲選手に激を飛ばす藤原駅伝監督

 

中大陸上部にとって今回の予選会はただの通過点に過ぎない。「昨年は予選会にピークを持ってきていたが、今年は昨年と流れが違う。下級生も育ってきており今年はシード権獲得に向けて戦える自信がある」(藤原駅伝監督)と本戦での戦いを見据えていた。去年箱根の往路4区と5区を走った苗村隆広(文4)、畝拓夢(法2)は今回の予選会では走っていない。この二人の復活と今回凡走に終わった安永直斗(経3)、加井虎造(文2)らが本来の走りを取り戻せれば、より選手層も厚みを増しシード権獲得にグッと近づくはずだ。残された箱根までの2カ月半どれだけ良い練習を積めるか。藤原新体制となって3年目。確かな手応えとともに確実に古豪復活への道のりを歩む。ここ数年低迷期を迎えていた伝統のCのマークが今年こそ箱根路で躍進する。

 

◆大会結果◆

<総合成績>

➇ 中大 10時間42分55秒

<個人成績>

6位  堀尾(経4)1時間01分57秒☆
28位  中山 (法4)1時間03分20秒
35位  池田(商2)1時間03分34秒☆
53位  三浦(商1)1時間04分51秒★
95位  矢野(商2)1時間04分31秒☆
99位  舟津(経3)1時間04分33秒☆
110位 三須(文2)1時間04分43秒★
143位 神崎 (文4) 1時間05分11秒☆
169位 関口(理工4)1時間05分30秒
186位 二井(文3) 1時間05分45秒☆
248位 安永(経3)1時間06分59秒
253位 加井(文2) 1時間07分09秒☆

*☆は自己ベスト更新 ★は初ハーフ

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部

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