剣道部・全日本学生剣道優勝大会


10月28日 大阪市中央体育館

24年ぶりに全国制覇! 「日本一になる」までの軌跡

 

試合終了の合図が聞こえた瞬間、中大勢は喜びを爆発させた。選手たちが口をそろえていた「日本一になる」という目標を、ついに果たしたのだ。
連覇を狙う筑波大との決勝戦で、取得本数を上回って見事に優勝。北原監督が学生時代に果たした優勝以来、実に24年ぶりの快挙だった。

▲日本一が決まり喜ぶ中大選手たち

1回戦から危なげなく勝ち進んでいった中大。3回戦の亜大に6-0、準々決勝の慶大に2-0と、相手に1勝も与えない強さを見せつけていた。

▲亜大との試合で二本勝ちした鈴木雄弥(法2)

ベスト4進出を決めて迎えた準決勝の相手は、今年の関東インカレでも戦った日体大。先鋒は、今大会が大学デビュー戦となる1年生の黒木裕二郎(商1)だ。「後ろの先輩方が強いので、自分は思い切って試合をするだけ」(黒木)。その言葉通り、黒木は強気で攻め続け、見事メンの一本勝ちを収めた。

▲デビュー戦で力を発揮した黒木

黒木の勝ちにより、一本差でリードをしている中大。その後は互いに有効打突はないものの三将・丸山大輔(法3)までリードを守って試合が進む。そして、副将・本間渉(法3)が「逃げたら負ける」と自分の気持ちを奮い立たせ試合を動かした。蹲踞から立ち上がるやいなや、ダイナミックに相手の面へ飛び込み「1番初めから技を出していこう」(本間)と狙って打ったメンを見事に決めた。残りの4分弱は、この一本を守り切り、勝者数2-0と大将を残して決勝進出を果たした。

▲今大会5勝1分けで優勝の立役者になった本間

迎えた決勝の相手は連覇を狙う筑波大。関東インカレで丸山が代表者戦を制しているが、今回は互いにオーダーを変えての対戦となった。
決勝の舞台で中大に勢いをつけたのは次鋒の清家羅偉(法1)。2年生の松﨑(筑波大)を相手に、メンとコテで二本勝ち。関東インカレ後に「今回はあまり勝てなかった」と悔しさをにじませていた清家がインカレ決勝という大舞台で存在感を現した。

▲1年生ながら大舞台で活躍した清家

良い流れに乗るべく挑んだのは五将の鈴木。ここまで負けなしの鈴木だったが、4年生の多賀谷(筑波大)にメンを奪われ惜しくも一本負け。つづく中堅は4年生の川井太誠(経4)。体の軸がぶれない力強い試合で奮闘するも、今年世界大会に選ばれた星子(筑波大)にメンを奪われ、1-2と相手にリードを許した。

▲「楽しかった。今回の優勝が一番うれしい」と4年間を振り返った川井

相手にリードを奪われ、迎えた三将戦。本間が勝負強さを発揮した。試合終了まで残り10秒、田内(筑波大)が引き逆ドウを打ったあと、本間はすかさず追いかけ「無我夢中で打った」渾身のメンで勝利。勝者数は2-2と並んでいるものの、取得本数を3-2と上回り、再びリードを奪った。

▲メンを決めた後、北原監督の指示をおあぐ本間

つづく丸山は引き分けで終え、リードを守って大将につないだ。大将を務める染矢椋太郎(法4)は、1本でも取られれば逆転を許すという緊迫した状態で決勝のコートに立った。相手は同じ高千穂高卒の初田(筑波大)。学生最後の大会で、高校時代の同級生対決となったこの試合に会場全体が息をひそめて注目した。両選手が技を仕掛けるたびに、周りは拍手で後押しする。そして両者有効打突がないまま試合終了のブザーが鳴った。全試合大将を務めた染矢が、驚異の集中力を見せつけ、見事悲願の日本一に輝いた。

▲4分間リードを守り切った染矢

「監督に優勝をプレゼントできたのも良かったし、自分たちにとっても、一番の目標を報いれたので良かった」と主将の棚本廉(法4)は喜びを語った。

▲中大剣道部を日本一に導いた北原監督

ここ数年インカレ上位校として名を残してきたが「あと一歩で中大は勝てないと言われてきた」(棚本主将)という。棚本主将にとって「何が足りないのかを探す1年だった」。
剣道の技術だけを磨いても「大事なところでポカがでる」と考えた棚本主将は「人として成長できるよう私生活の行いも見直した」。1~4年生の全学年で掃除をし、4年生もやるというのが当たり前の環境をつくっていったそうだ。

▲主務を務めた萩原友輝

「1年生から4年生まで仲が良く、今年はめちゃくちゃチームワークが良い」(本間)、「(試合を)楽しもうぜっていう雰囲気があり、それが逆に力になった」(黒木)と、棚本主将がつくり上げた環境が後輩たちに良い影響を与えている様子がうかがえた。

▲「来年には来年のチームの色で」とエールを送った棚本主将

「同期の支えもあり、苦になることはほとんどなかった」と振り返り、見事主将としてチームをまとめあげ全国制覇を果たした。

▲第66回全日本学生剣道優勝大会 
優勝 中央大学 平成30年 10月28日

平成6年以来、24年ぶり13回目の優勝をついにつかみ、平成最後の年に名を刻んだ。

 

◆大会結果◆

決勝

〇中大2(3)ー2(2)筑波大●

黒木 × 橋本

清家 メコ- 松﨑

鈴木 -メ 多賀谷

川井 -メ 星子

本間 メ- 田内

丸山 × 佐藤

染矢 × 初田

 

準決勝

〇中大2-1日体大●

黒木 メ- 貝塚

川井 × 百田

鈴木 × 時田

河嵜 × 山﨑

丸山 × 小川

本間 メ- 黒木

染矢 -メコ  百田

 

準々決勝

〇中大2-0慶大●

清家 × 岡部

棚本 × 横溝

鈴木 ドメ- 宮城

河嵜 メ×コ 長谷川

丸山 × 馬場

本間 × 黒川

染矢 メド- 伊藤

 

3回戦

〇中大6-0亜大●

清家 メコ- 白石

棚本 ココ- 下田

鈴木 メメ- 野村

河嵜 メ- 塩原

丸山 コ- 前田

本間 コ- 伊達

染矢 × 山崎

 

2回戦

〇中大5-1立正大●

黒木 メ- 岩谷

川井 × 阿部

棚本 メ- 白石

河嵜 コメ- 居樹

本間 コメ- 松原

丸山 -メ 市川

染矢 メコ- 黒古

 

1回戦

〇中大7ー0札幌大●

清家 コメ - 霜村

棚本 ドメ - 高瀬

川井 メ - 葛西

鈴木 メメ - 源

丸山 メメ - 林

本間 ド - 大島

染矢 ドコ - 高橋

 

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部

 

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