バスケットボール部・関東大学バスケットボールリーグ戦対筑波大② 最終戦


11月11日 横浜国際プール

「実力足りず」自動降格で今シーズン終える

 

2カ月にわたり行われたリーグ戦もいよいよ最終戦を迎えた。ここまで5勝16敗で11位に位置する中大は、自動降格圏内という厳しい状況に置かれていた。1部残留そしてインカレ出場へ望みを繋げるには、9・10位に順位を上げ2部との入替戦の切符を手にすることが最低条件だったが、既に神奈川大が9位で入替戦出場を決めたため残る切符は1枚に。何としても1部残留を果たしたい中大は10位に位置する明大と残りの1枚を、リーグ戦ぎりぎりまで争うことになった。しかし中大の最終戦は、この日の夜に行われる筑波大との最終試合。対する明大は午前に行われる拓大との第2試合のため、明大が勝利すれば試合の前に中大の自動降格が決まってしまうという窮地に立たされていた。そのため選手たちも「(最終戦の)前日の夜に、『もし前の(明大の)試合で結果が決まっても、最後だし楽しくやろう』と話していた」(#13中村功平・総4)と覚悟を決めていた。そして皆が固唾をのんで見守る中行われた運命の第2試合。「(入替戦出場の)可能性はゼロではない」(#2大﨑翔太・総3)と最後までチーム全員で1部残留に望みをかけていたが、試合は明大が快勝。その瞬間、中大の自動降格が決まりインカレ出場権も奪われた。

リーグ最終戦が消化試合、そして今シーズン最後の試合となってしまうという難しく悔しい状況であったが「最後は今までで一番良い試合をしようと決めていた」(#14久岡幸太郎主将・商4)と、今のチームで臨む最後の試合に選手たちは気合十分だった。「『良いチームだったな。2部でプレーするのもったいないね』って思ってもらえるようなゲームを示して、1部に爪痕を残して終わろう」(荻野コーチ)。

最終戦の相手は1巡目で延長戦にもつれこむも惜敗した筑波大だった。2巡目は何としても勝利したい中大は、前半から持ち前のディフェンスとスピードあるプレーで勢いに乗るも、徐々に相手にペースを握られる展開に。後半は完全に力の差を見せつけられ大敗を喫し、4年生最後の花道を白星で飾ることできなかった。「実力が足りなかっただけで仕方ない」(#13中村)。最終戦を終え、今シーズンに幕を下ろした選手たちの表情は失意の念に駆られた暗い表情ではなく、どこか清々しい爽やかな笑顔だった。

▲試合終了後、チームメイトやOB、保護者へ深々とお辞儀をする選手たち

スターター

#13中村、#14久岡主将、#28鶴巻啓太(法4)、#71沼倉壮輝(経3)、#86青木亮(文2)

前半は「今年チームとして目指してきたスタイルで戦えた20分だった」(荻野コーチ)と、これまでリーグ戦で幾度も課題としてきた、試合の入りが好調だった。#13中村が鮮やかなジャンパーで先制点を奪うと、#28鶴巻・#14久岡主将もこれに続き連続シュートを沈め強豪・筑波大を突き放す。さらにスピードあるオフェンスで相手を翻弄し、ゲームの主導権を握る。しかし、相手も黙っていなかった。3ポイントシュートを次々と決め応戦すると、大きく開いていた点差は一気に縮まり一進一退の展開に。前半を38-41とわずかなビハインドで終え、逆転射程圏内で試合は後半戦へ。

▲今シーズン、主将としてチームを支えた#14久岡

後半は完全に筑波大のペースだった。開始早々点を決められ逆転を許すと、相手の放つ3ポイントシュートがことごとく決まり大量失点。一気に点差が広がり、第3ピリオドを49-71のわずか11点しか奪えず苦戦する。それでも何としてでも悪い流れを断ち切り食らい付きたい中大は、#11林祐太郎(文3)を起点にフロントコートへ果敢に攻め入るほか、#13中村・#28鶴巻・#0肥後将俊(経4)の4年生トリオを中心に速攻からリングにアタックし、少しづつ点差を縮めていく。しかし第3ピリオドでついた点差が痛く、最後は力尽き68-93で完敗。最終戦黒星で今シーズンに幕を下ろした。

▲アグレッシブなプレーでチームを勢い付けた#13中村

今試合で1年間チームを支えた4年生が引退。「2部降格は悔しいし、後輩たちに1部の舞台でプレーさせてあげるという場所を提供できなかったのですごい申し訳なかった」(#28鶴巻)としながらも、「僕たちのいいところだけを吸収して一から見つめ直して、また1部に上がってきてもらいたい」(#0肥後)と来年以降チームを引っ張る下級生たちに1部復帰の願いを託した。第一線で活躍した4年生の姿は「自分のミスなどをカバーしてくれる存在でもあったし、心強かった分のびのびバスケットボールをすることもできた」(#86青木)と後輩たちにとっても、憧れであり大きな存在だったに違いない。▲試合中チームメイトたちにアドバイスや大きな声援を送り、時折笑顔を見せる選手たち

そんな中大の今後の課題は「下級生の育成」だ。他大学が下級生を試合に多く起用しているなか、中大は今シーズン1年を通して各段に下級生の試合出場が少ないという厳しい状況にある。主要メンバーであった4年生が抜けた今、1部リーグに返り咲くには下級生の成長が必要不可欠となる。「この状況に危機感を持って、今後は相当がんばらないと大変」(荻野コーチ)。来シーズン、さらに強い中大となって1部復帰を果たし歓喜に沸くバスケットボール部の姿を見ることができるか。先輩たちの想いを胸に、彼らは今後も突き進んでいく。

◆試合結果

●中大68(21―17、17-24、11-30、19-22)93筑波大○

◆大会結果

①東海大②大東大③専大⓫中大

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部

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