Cを背負うもの番外編・ハンドボール部④


山﨑智之(総4)

ゴールを守り抜いた『大きな背中』

 

『守護神』。彼にはこの言葉がよく似合う。

リーグ戦から、ゴールを守る最後の砦として中大のピンチを幾度も救ってきた山﨑。優勝への思いは強かった。「中大はインカレ優勝を狙えるチームだけど、まだまだ足りない部分が多い。しっかり修正して悔いのないようにやります」。秋季リーグ最終戦を終えてのこの言葉に、心に秘めた強い思いが見て取れた。インカレの張り詰めた空気の中で、相手のスカイプレーをも止めるスーパーセーブの数々は、そんな山﨑の4年間の思いが詰まっていた。

最終戦となったインカレでの延長戦。張り詰めた空気の中、集中力を高める

 

好きな言葉は『不撓不屈』。試合中は集中力を高めて冷静に、試合後の取材では、本紙記者の質問に丁寧に答える姿が印象的な山﨑の日々の努力が感じられる言葉だ。「これまで永沼ゴールキーパーコーチと二人三脚で」練習に取り組んできた。同じくゴールキーパーとして山﨑と共にインカレに出場した大西暁斗(法3)は「信頼でき、見習うべきことをたくさん持っている」と先輩の印象を述べれば、山﨑も大西に対して「自分が2年の春は1番手を取られていた。能力は高い」と互いに実力を認め合う。コーチを含む3人でのコミュニケーションがスーパーセーブの源だ。

▲相手のシュートを止める好セーブ。写真は今年度春季リーグのもの

 

応援席からの手厚い応援も山﨑を後押しする。好セーブを決めれば、応援席に向かってポーズ。「最初はいつも一発芸をやっているみたいで恥ずかしかった(笑い)」というが、秋リーグでは敬礼ポーズも披露。その瞬間に見せる笑顔も山﨑の魅力だ。

 

好セーブで盛り上がる応援席に向かって笑顔でポーズを決める

 

延長後半残り5秒、相手の決勝点がゴールに突き刺さった瞬間、後ろに倒れこんで天を仰いだ。「まだまだ実力不足。新たなステージではもっと成長できるように取り組みたい」。

飽くなき『不撓不屈』の向上心でゴールを守り抜いた、大きな背中の背番号12は次の舞台へ。優勝の夢を後輩に託し、Cのユニフォームを脱ぐ。

 

 ▲2年次のインカレにて。下級生の頃から守護神としてゴール前に立ちはだかった

 

▼山﨑智之プロフィール

やまざき・ともゆき 平成9年1月23日生 福井県出身 北陸高卒 183㌢ 利き手・右

 

※一昨年度7月より本紙にて開始した連載、「Cを背負うもの」。Web版でも中大を担う選手を紹介していきます。

 

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部

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