重量挙部・全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会


12月14~15日 上尾市スポーツ総合センター

 

2部降格の危機救う表彰台 チーム力の向上誓う

 

各階級ごとに行われる試技の得点を競うインカレで、今年も中大の力が試された。序盤は出場した選手全員が満足できない結果に終わり、一時は2部落ちも意識しなければならない状況に。「チーム力」の低さが露呈するインカレとなった。

苦しいスタートの1日目だった。トップバッターとして56㌔級に出場した紙屋十磨(法2)は「5㌔の減量が悪影響になってしまった。凄く不甲斐ない結果に終わった」とスナッチ、ジャークともに成功は1回目のみ。続く62㌔級に出場した時任飛鳥(経3)は、ジャークで自己ベストを更新し計13点を獲得するも、「コンディションは良かったのに、メンタルがだめだった。結果も良くはない」と悔しさをにじませた。

▲「パワーをつけることを重視してきた」とジャークで134㌔を成功させ自己ベストを更新した時任

1日目最後の69㌔級には舘森春輝(経2)と後藤大雅(法2)の二人が出場。「負けられない存在」と後藤が語るように互いにライバル意識をもつ2人に期待がかかったが、舘盛はトータル260㌔、後藤はトータル257㌔と伸び悩んだ。「悪い流れを自分が止めたかったが、気負ってしまった」(舘森)と流れを変えられず、二人合わせて獲得点数は5点と厳しい結果に。1日目を終えて中大は合計27点と2部降格も危ぶまれる状態となり、「何とか巻き返してほしい」(後藤)と2日目に出場する4人に命運が委ねられた。

▲舘森は大会3週間前のじん帯のけがを乗り越えての出場だった

2日目の先陣を切ったのは77㌔級に出場した佐藤諄治(商4)だった。「アップの状態は良かった」と語る佐藤だったが、スナッチ、ジャークともに成功は1度のみと苦しい結果となった。「準備はできたのにいざ本番になるとだめだった」と学生最後のインカレを不完全燃焼で終えた。佐藤の結果は全体8位で、この時点で中大は1日目の結果をあわせて2部降格の危機的状況に直面する。そんなピンチを救ったのは今年の5月に行われた全日本選手権に出場した原勇輝(法3)と西村晋悟(商2)だった。

「記録を出すつもりで練習してきたけど生かせなかった」(原)。全日本準優勝の原は今回85㌔級に出場した。原はスナッチ136㌔、ジャーク180㌔とトータルで316㌔の記録となったが、今まで330㌔以上の記録を目指して練習に取り組んできた。しかし、その試技には少なからずリスクをともなうため、重量を下げて試技を行った。「自分の記録を残すよりも今のチームは誰かの記録に頼らなければならないという状態になっている」と原は表彰台の頂に上りながらも複雑な心境だった。「これからは自分が成長した姿を見せて、チーム力を上げたい」と今後は背中でチームを引っ張っていく。

▲全日本準優勝の原。満足のいく結果ではなかったが、堂々の優勝を飾った

「どのような練習をしたら自分が強くなれるかわかってきた」と語るのは原とともに表彰台に上った西村だった。西村はスナッチで2度失敗したものの、ジャークでは気持ちを切り替え3回の試技を全て成功させた。「昨年の夏に伸びたが、そこから1年伸びなくて悩んだ」という西村は練習面から見直した。「今までは監督に言われたメニューをこなすだけだったが、今は自分からやれるようになった」と自身も成長を感じている。「これからは国際大会に出たい。大事なところで決められるように頑張る」と西村。さらなる成長が楽しみだ。

▲85㌔級でダブル表彰台となった原(中央)と西村(右)。チームの危機を回避する活躍を見せた

中大で最後に試技を迎えたのはジェンディ今夢主将(経4)だった。94㌔級に出場したジェンディ主将はスナッチを全て成功させ、続くジャークでも3回目に176㌔をマークするなど実力を最大限発揮した。「安心しかない。後悔なく終えることができて良かった」と自身も納得の活躍を学生最後のインカレで見せた。「4年間で人間としても競技者としても成長できた。後輩たちには後悔の残らないよう思い切ってやってほしい」(ジェンディ主将)。頼れるキャプテンは後輩たちにチームを託し、新たなステージへと歩み出す。

序盤苦しい戦いとなった今回のインカレ。終盤、破竹の勢いで表彰台立った3選手の活躍でチームは総合5位で大会を終えた。「単純に今のチームは力不足」(原)。中間層の突き上げがこれからの中大を左右することになりそうだ。

▲表彰台で笑顔を見せるジェンディ主将

 

◆試合結果◆

総合5位 90得点

▼56㌔級

⑥紙屋 9得点

S 95㌔⑥

C&J 120㌔⑥

トータル 215㌔

 

62㌔級

④時任 13得点

S 110㌔④

C&J 134㌔④

トータル 244㌔

 

▼69㌔級

⑧舘森 3得点

S 115㌔⑨

C&J 145㌔⑦

トータル 260㌔

 

⑨後藤 2得点

S 117㌔⑦

C&J 140㌔⑨

トータル 257㌔

 

▼77㌔級

⑧佐藤 2得点

S 121㌔ ⑧

C&J 150㌔⑨

トータル 271㌔

▼85㌔級

①原 23得点

S 136㌔

C&J 180㌔

トータル 316㌔

 

③西村 15得点

S 134㌔④

C&J 161㌔⑤

トータル 295㌔

 

▼94㌔級

①ジェンディ主将 23得点

S 150㌔①

C&J 176㌔②

トータル 326㌔

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部

 

 

 

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