錦織が全豪8強 大激闘の末に


全豪オープン4回戦に日本の錦織圭が登場。対戦相手はスペインのパブロ・カレーニョ・ブスタで、両者は初対戦。錦織がフルセットで5時間越えの大激闘を制した。

試合は序盤から激しい打ち合いになった。錦織は第3ゲームでブレークに成功するが、カレーニョブスタも粘りのストロークで錦織のゲームをブレークし続け、第1セットからブレーク合戦となる。第5ゲーム目でも錦織はブレークを奪うが、第6ゲームで痛恨のブレークバックを許し、お互いに譲らないままタイブレークにもつれ込む。このタイブレークでは錦織がリードを許す苦しい展開。同点に追いつき、チャンスをうかがうが、錦織のショット選択ミスも重なり、得意のタイブレークを奪うことができず、第1セットを先取されてしまう。

続く第2セット、錦織はこのセットでも相手に苦戦を強いられる。第1ゲームを何とかキープしたものの、第3ゲーム目でブレークを許してしまう。第5ゲーム目も錦織はブレークポイントを握られるが、何とかここをしのぐ。錦織も得意のストロークで粘りを見せるが、結局最後までカレーニョブスタのサービスゲームをブレークすることができず、まさかの2セットダウンの状況に陥った。

第3セットもカレーニョブスタの体力は衰えることを知らない。両者キープで迎えた第5ゲーム、錦織は相手のリターンエースでブレークを許してしまう。だが、錦織も負けてはいない。第6ゲーム目でカレーニョブスタのサービスを負けじとリターンエース。これでブレークバックをもぎ取った。その後、錦織はデュースに持ち込まれる場面もあったが、キープを続け、タイブレークに。タイブレークになると錦織はカレーニョブスタから主導権を握り、何とか第3セットを奪い返した。

第4セット、1ゲーム目から錦織はブレークに成功した。このセットから、徐々にカレーニョブスタに疲労の色が見え始める。一方、錦織は制度の高いショットが次第に決まり始め、主導権を握る。カレーニョブスタもストロークで応戦するが、第10ゲームで錦織はサービングフォーザセットを迎える。ここを錦織はラブゲームでキープし、第4セットを奪った。崖っぷちからセットカウントタイに戻した。

運命の最終セット。第1・2ゲームを両者キープで迎えた第3ゲーム、錦織がリターンエースでブレークに成功し、形成逆転。錦織が主導権を握り始める。しかし、カレーニョブスタも4時間を超えてから粘りのストロークが復活し始め、第6ゲームでは、錦織がカレーニョブスタにブレークバックのチャンスを与えてしまうが、ここを何とかしのいだ。第10ゲームまで錦織はブレークを許さず、サービングフォーザマッチを迎えるが、気迫を見せる相手にまさかのブレークバックを許してしまう。その後は錦織も何とかキープをするが、第5セットもタイブレークに。錦織自身2度目の10ポイント制タイブレークになった。

スーパータイブレークではカレーニョブスタが持ち味の粘りでポイントを先行する。錦織は5-8とリードを許したが、ここから錦織は驚異的なメンタルの強さを見せる。8-7とリードされた場面では、錦織が長いラリーの末に、バックハンドのダウン・ザ・ラインを打ち込み、カレーニョブスタは大の字に倒れこむ。次のポイントでも錦織はスライスなどを混ぜてペースを変え、相手のミスを誘ってついにマッチポイントを握った。最後はサービスエースでポイントを奪って10-8で制し、5時間5分の大激闘は幕を閉じた。

試合後、錦織は「試合時間がまだ足りない」と冗談を飛ばしたが、「非常にタフな戦いだったが、最高の試合ができた」と喜びの表情を見せた。また、「集中しすぎて、5時間やったことに気づかなかった」と、昨年からタフになったことを象徴づけるコメントも飛び出した。誰もが負けを確信した状況からの逆転劇を自ら祝福しつつも、「明日はリカバリーに努めたい」と次の試合に目を向けているようだ。

準々決勝の対戦相手は、現在14連敗中、セルビアのN・ジョコビッチ。明日23日に自身初の全豪ベスト4に挑む。

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