関西の大学スポーツを盛り上げる「大学スポーツ新聞」の想い


各大学自慢のスポーツ新聞を見せる学生記者たち(前列左から、関大、京産大、立命大、後列左から、近大、龍谷大、関学大、同大)

各大学自慢のスポーツ新聞を見せる学生記者たち(前列左から関大、京産大、立命大、後列左から近大、龍谷大、関学大、同大)

スポーツの感動を皆さんに届けているのは、
駅やコンビニで見かけるスポーツ新聞や
テレビ、雑誌などのマスコミだけではない。

大学スポーツを最も近くから、
最も熱く、どのメディアよりも詳しく
皆さんに伝えているのが大学スポーツ新聞だ。

このことは意外と世間一般では知られていない。
大学でスポーツ新聞が発行されていることも
知らずに卒業していく学生もいると聞く。

スポーツが好きな人はたくさんいるのに
どうしてスポーツ、とりわけ大学スポーツは
ほんの一部のスポーツ(箱根駅伝、早慶戦など)
の関東の大学スポーツのみ人気が集中し、
ほかのスポーツも面白いのに知られないまま通過されてしまうのか。

先日、京都のとある場所で
関西の大学スポーツ新聞を発行する7大学
(関大・関学大・同大・立命大・京産大・近大・龍谷大)
が交流会を行うと聞き、参加させていただいた。

年に1度、大学の垣根を越えて行われているという交流会には
上記大学のスポーツ新聞に所属する学生記者約120名が
一堂に会した。

こんなにたくさんの記者が日々自分の大学のスポーツを
取材し、紙面や独自のホームページなどを通じて
大学スポーツの感動を伝えているのかと正直驚いた。

今回の交流会の幹事を務めた関大スポーツの高橋良輔記者(関大2年)は
交流会の意図を次のように語ってくれた。

「どうしても関東が注目されるという中で、現場レベルで取材を私たちも
させて頂いている中で本当に関西も劣っていない、同レベルなのに
関東のスポーツだけが注目されるということで、自分の中で葛藤がありました」

「今、関西の大学スポーツで盛り上がるのはアメフトぐらいなので、
野球やサッカーなどでまずは関西の大学で協力して盛り上げていきたいです」

現場で日々取材活動をしている学生記者たちは、
やはり「大学スポーツをもっと盛り上げたい」という
強い想いをもっていた。

今回の交流会は、各大学がそれぞれ頑張っているスポーツ報道を
関西の大学スポーツ全体を盛り上げる1つの大きなパワーにしたいと
スクラムを組んで取り組んでいこうという一環で行われている。

自己紹介をするルーキー記者たち

自己紹介をするルーキー記者たち

関西の大学スポーツを盛り上げるには、まず関東の大学スポーツに
追いつき追い越せという意識が強いようだ。

「関東(の大学)に高校のいい選手を引き抜かれている。
関西の大学スポーツもすごいんだ、と知ってもらい、
関西に残ってもらえるようにしたいです。
これは10年くらいのビジョンで難しい話なのかもしれませんが、
学生だからできることなのかもしれません」(高橋記者)

大手メディアが取り上げて、今や正月の風物詩となっている「箱根駅伝」。
長距離を志すランナーはやはり注目度の高い「箱根駅伝」に出場したいので、
有望選手はほとんどが出場権を持つ関東の大学に進学しているのが現状だ。

有望選手が関西の大学にたくさんくれば、競技レベルも上がり、
より高いレベルのスポーツを提供できる。そして、世間の注目も
集まりやすくなる。

その橋渡し、流れを作り出すことが大学スポーツ新聞の一つの
役割かもしれない。

学生記者たちが所属する大学のスポーツについては、
彼らが最も詳しいのだ。そして、一般メディアが語ることが
できない「選手との緊密さ」も持ち合わせている。

選手も学生記者も同じ校舎学ぶ学生なのだ。
自分の隣で一緒に同じ講義を受けているのだ。

スポーツに情熱を持った学生記者たちが結集すれば、
大学スポーツの新たなムーブメントを起こしていけるのではないか?
今回の交流会でその思いを一層強くした。

関西の大学スポーツをスポーツ新聞で盛り上げる学生記者たち

関西の大学スポーツをスポーツ新聞で盛り上げる学生記者たち

その中で「12th Man」という新たなスポーツ報道サイトが、
どのような役割を果たせるかを改めて考える機会になった。

大学スポーツ新聞は内向きであってはならない。
それは十分にやってきている。
あとは積極的に外へと発信していく必要がある。

大学の垣根を越えた「大学スポーツ」という大きな視野に立って
やっていくべきではないかと考える。

7月3日には大学スポーツの祭典「ユニバーシアード」が韓国・光州
で開幕する。

少し足を止めて「大学スポーツ」に注目してみてはいかがでしょうか?

<交流会に出席した7大学のスポーツ新聞編集局記者の声>

関大スポーツ・吉見元太記者:
特徴「どんなマイナーと言われるスポーツも紙面で取り上げているところ」
注目スポーツ「今年から1部(Aリーグ)に復帰したラグビー。47年ぶりの選手権出場狙う」
Web:http://kanspo.univ.nikkansports.com/

関学スポーツ・池田龍記者:
特徴「年5回の新聞発行に加えて、ツイッターでの号外の発行やフェイスブックでの週刊誌発行」
注目スポーツ「サッカーとアメフト。サッカーは関西選手権2連覇達成で今年こそは全国制覇」
Web:http://univ.nikkansports.com/press/kwangaku/

近大スポーツ・桐村真弘記者:
特徴「印刷会社に出向いて1からすべて自分たちの手で作っている」
注目スポーツ「東京五輪(2020年)に向けて強化している水泳、ボクシング、アーチェリー」
Web:http://club.kindai.ac.jp/?m=club&n=1&c=taiiku-kinspo

京産大アスレチック・眞柴健記者
特徴「チームワークが良い。デスク、取材など役割分担がしっかり編集している」
注目スポーツ「15人制の方が得意なのですが、セブンスの全日本大会に出場するラグビー部」
Web:http://ksu-athletic.ldblog.jp/

龍谷大「龍魂」編集局・長谷川真美記者:
特徴「他大学に比べて人数は少ないけど、上下関係なく意見を言い合ってみんなで新聞を作っている」
注目スポーツ「柔道は世界レベルの選手がいる。バドミントンは春・秋9連覇を達成している」
Web:http://ryukoku-sports.jp/

同志社スポーツアトム編集局・杉本大記者:
特徴「51人という大人数で活動しているので、各クラブに担当記者をつけて熱い記事を配信している」
注目スポーツ「15年ぶりに春の定期戦で早稲田に勝ったラグビーですね。今年こそ関東の壁をやぶってほしい」
Web:http://doshisha-atom.net/

立命スポーツ・武田健吾記者:
特徴「写真に自信がある。1面でも中面でもすべての写真は他大学にも負けません」
注目スポーツ「すべてのクラブです。大学の体育会本部と協力し『応援しあえる体育会 』を目指している」
Web:http://ritsumei.univ.nikkansports.com/

 

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