ラグビーワールドカップ2015開幕:熱い涙には意味がある


開幕戦の国歌斉唱で涙するネマニ・ナドロ

開幕戦の国歌斉唱で涙するネマニ・ナドロ

ラグビーワールドカップ2015がイングランドで
現地時間18日に開幕しました。
多くのラグビーファンが待ちに待った日を迎えたとあって、
ラグビーの聖地・トゥイッケナム競技場には地元・イングランドの
開幕試合を見ようと8万人を超えるファンで膨れ上がりました。

開幕戦ではイングランドとフィジーが対戦し、
35-11でイングランドが勝利しました。

ラグビーの母国だけあって、会場はすごい熱気でした。
そしてフィジーが試合前に行うダンス「シビ」の
声をもかき消すほどの大歓声でした。

私が最も注目したのは、国歌斉唱。
「おいおい、どこに注目してるんだ?」
とおっしゃる方もいるでしょう。

試合前の国歌斉唱

試合前の国歌斉唱

なぜ注目したのか?

スポーツでは必ず勝敗が付きますが、
その勝敗が決まった時(もしくは決まる瞬間)に
選手たちは感情を露わにします。

勝ったチームはガッツポーズで笑顔になり、
対照的に負けたチームは涙にくれます。

しかし、ラグビーだけは違います。
試合もまだ始まっていないのに選手が泣いているのです。

大学ラグビーを取材していた時にもなぜだろうかと
思っていたのですが、
選手の何人かはグランドに入場してくる時に
すでに目を真っ赤にして泣いているのです。

ラグビー関係者にこのことについて聞いたことがあります。
「ラグビーはコンタクトスポーツで大きな相手にも
真っ向から飛び込んでいかなくてはなりません。
だから試合前に気持ちを大きく高ぶらせておく必要があります」

ラグビーの場合、試合前から気持ちを最高潮に
しておかないといい戦い、果敢なタックルはできないのです。
防具もつけずに100キロ越えの大男が猛ダッシュで突進してくる
ことを考えると、並の状態では戦えないでしょう。

ラグビーワールドカップで戦う選手たち

ラグビーワールドカップで戦う選手たち

怖いですよ。

それはワールドカップに出場する世界レベルの選手でも同様です。
自国の国歌が流れてくる時に、気持ちを最高潮にしているのです。

フィジーのネマニ・ナドロが泣いていたのです。
195センチ、129キロの大男が国家斉唱で泣いているのです。

試合前に泣けるラグビーの凄まじさを改めて感じました。

ちなみに、涙を流す効果というものがあります。
それは「体のリラックス効果」です。

一見、気持ちが入りすぎて体は力んでいるのでは?
と思われがちですが、どうやら違うようです。

泣くことで副交感神経の興奮状態が高まることで
リラックス状態になるそうです。

リラックスして試合に挑める―。
涙には別の意味もあったのです。

ウェブ・エリス・カップ

ウェブ・エリス・カップ

コメントを残す