南アフリカ、エディージョーンズ監督の幻惑に敗北 ジャパンは、ようやく自信という武器が目覚める


IMG_01532015年9月に開幕したラグビーワールドカップ2015イングランド大会で、ジャパンは優勝候補の一角である世界ランク3位の南アフリカから大金星を勝ち取った。ラグビーの世界では、ジャイアントキリングは、あまり起こらないといわれているが、ワールドカップで1勝しかしないしていないジャパンが、勝率が最も高い南アフリカを破った。

南アフリカから、近年代表クラスのプレイヤーも日本のトップリーグに所属し中心選手として活躍しており、そのまじめな生活態度やラグビーに対する姿勢に好感が持たれることが多い。試合後、その日本でも活躍したプレイヤーが「日本は、やるチームだ」とチームに注意を促していたようだが、ワールドカップ初戦、日本とは初対戦の未体験ラグビーに、自ら困惑し自滅をした。

実は、ジャパンの監督は、2007年のフランス大会で南アフリカチームのアドバイザリースタッフに入り、優勝をしている。2003年大会ではオーストラリアのヘッドコーチとして準優勝をしている。世界的に活躍している名将といわれるエディージョーンズが2012年4月よりジャパンを指揮している。

ゲーム前は、やたらとエディージョーンズを警戒する発言が南アフリカチームよりあった。以前ともにスタッフとして働いたコーチが、奇策で知られたエディーの警戒を強めていたのだが実らなかった。実際、ワールドカップ前のウォームアップマッチで、奇策を使用し布石を打っていた。フォワードのプレイヤーを、わざわざウイングという足の速くトライを取るポジションにコンバートして、周囲を驚かせた。その前は、機敏な動きのスクラムハーフというポジションのプレイヤーを、ウイングというポジションにコンバートしていた。なにを、今更試すのかと周囲をも困惑させていた。実際ゲームでも、通常行わないキックオフなど、奇策を終始用いていた。

きびきび動くジャパンプレイヤーをなかなかDF(ディフェンス)しずらいようで、現代の組織DFの先を行くジャパンウエイ(日本代表が掲げている標語)が、結実していた。これは、しっかりと計画を立て、批判勢力にも、意を曲げずに貫いたことにあり、トラップを仕掛、勝利をするための「観察」「適応」を徹底的に行ったのだろう。最後まで、南アフリカは幻惑に翻弄されていたように感じられた。

一方ジャパンは、世界一のフィットネスを掲げ、4年間積み上げ、120日にも及ぶ代表強化合宿や朝5時台からヘッドスタートと呼ばれる、朝練を行い過酷なまでに追い込み強い身体、結果的に強い精神を作った。早い展開ラグビーを終始するのかと思いきや「適応」を促し、ゲーム後半でも動けるフィットネスへと進化を遂げていた。
大方の予想を覆したジャパンは、エディーの術中にはまり、「自分たちも、やれば出来る」という最も欠けていた、「自信」をようやく目覚めさせることになった。コリジョン(衝突)スポーツにおいて、圧倒的不利だといわれるジャパンは、優位性を見いだし、適応し、勝利者のメンタリティーを武器にしたことは日本ラグビーの歴史的転換点であろう。

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